思いは籠る?

8月21日の勉強会の報告もせず、また更新ご無沙汰にしてしまいました。


遅めの夏休みをいただき、一昨日まで
岡山→姫路→明石と旅してました。


ただあまり旅行のレビューをする場でもないので、
個人的に一番伝えたい、岡山県西粟倉村について少しだけ。


http://www.nishihour.jp/


自然と共に生きてくこと、森と共に生きていくこと、
原生林と人工林のこと、きちんと森を手入れして育てていくということ、
林業と人、木の家の温もり・居心地の良さ、日本の林業の置かれている状況、その可能性などなど、
自分では陳腐な表現でしかお伝えできないのが恐縮なのですが、
本当にいろんなものに触れいろんなものを感じいろんなものをもらえた旅でした。



何より思ったのが、"思い"が込められているものはなんであれいいな、ということ。


一つの木工製品、一つの家、一つの森、一つの事業、一つの会社、一つの自治体。
誰かにとって大切で、誰かにとって伝えたい何かが込められたものは訴求力が違う。


逆に言うと、思いのこもってないものはあまり人に訴えかけるものがない。
お役所仕事と揶揄されるそれは典型的な例かも。
年度の予算を使い切るための公共工事とか、
事なかれ主義の前例主義とか?
そこに大きな制度の中でのやらされ感はただよっても、
主体者の思いはないですよね。



少し前からよく思ってるのが、人が共感するのは"個人"でしかなくて、
組織でも会社でもブランドでもない、ということ。


組織を形作るのも会社を機能させるのもブランドの商品をつくるのも
結局は一人一人の人なわけで、人一人がこめた何かが全ての原点で。


「このブランドのこのバッグが好きなんだ」は、
「そのバッグが商品になるまでにの一連のプロセスを形作った多くの人たちのうち誰か、あるいはみんなに共感を覚えたんだ。」
に等しいと思う。


共感したのは、
デザイナーのひとつの秀逸なデザインかもしれないし
職人の丁寧な一つ一つの作業かもしれないし
マーケット部のマーケティングの技術かもしれないし
店舗スタッフの素敵な接客態度かもしれないし、
それらをマネージメントする経営者の手腕、ビジョンだったりするかもしれない。


共感する人が単数であれ複数であれ、
直接は見えないけど確実にその商品に関わっている"誰か"に共感したということなんだと。


例えば行政が今あまり社会に評価されてないところも、
その没個性的なところにあるような気はします。
個性を押さえつける組織運営(が不可欠な存在なのかもしれないが)は、
魅力は演出できないし共感も引き起こせない。
共感が生み出せない自治体に、市民と行政の協働なんて夢のまた夢だ。



西粟倉で一番"思い"を感じたのは牧大介さんという方。
(ちょうどブログが新しくなってました→http://daisukemaki.jugem.jp/


思いに共感したとかいう前に、
生き方、人柄、豊富で多様な知識、事業家としての優秀さなどなど、
人としてほれ込んでしまった感じです。


お名前で検索すると色々とご活躍の軌跡、現在のご活躍の様子も
出てくると思うので、ぜひご覧になってみてください。



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21日の勉強会のリフレクション(Reflection...改めて熟考して反省する、みたいな意味で使ってます。合ってるかな?)も。


企画の最初は、システムって何だろう?という問題意識から。


財務システム、文書管理システム、入札に係る各システムなど
いまや通常に業務に欠かせないシステムだけれど、
普段なんとなく使ってはいるがそれがどういう必要性から発注され
仕様がどう詰められ運用までいかにこぎつけられているか、という
背景にあたるところを考える機会には乏しい。
というか担当にでもならないとそんな機会ない。


普段お世話になっているシステムたちを改めて見てみると、
ユーザー側から見て正直使い勝手がよくないと思われるところもちらほら。


幸い大学時代の友人にシステム開発に携わり、
大学時代の専攻などから行政の事情にも明るい者がいたので、
勉強会への参加をお願いして
システムの作り手と使い手の交流の機会ができれば面白いんじゃん?


という相変わらず安易?な動機から始まりました。


民間企業でシステム開発等に専門的に携わり
県庁に転じた職員の方の協力も得ることができ、
ITと業務改善をかけた今回の企画が実現。


業務改善とは何かレベルから実践的な運用のレベルまで、
中身の濃い勉強会になりご協力いただいた方々に本当に感謝です。



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イデアについてはいくつかあるものの
現時点で次回については決まっておらず、
次以降どうしようかな、という状況ではあります。

今回は参加者に、県職員のほかに
民間企業の方、学生さんを交えた初の会になりましたが、
より多様な意見が交わる場になりよかったなと思えた点、
またこの勉強会も一つのプロジェクトであり、
改善していくべき点がたくさんあると今回の勉強会で改めて認識できた点など省みて、
じっくり次回以降を展開していけたらと思っています。