市民ランナー

東京マラソン3位、埼玉県職員川内くんの活躍が大きく取り上げられています。
テレビでも大きく報道されていたし、地方紙の埼玉新聞なんて連日の一面扱い。


市民ランナーのヒーローを「くん」付けでなんて呼ぶのも失礼かもしれないですけど、
ちょうど自分の一つ下の代の後輩にあたるので多分大丈夫かと思われます。
(直接の面識はないんですが。。)
身近な職員の活躍は、素直にとても嬉しい。
そして皆が思っているように、これからもがんばってほしいなと思います。




川内君の活躍で、にわかに脚光を浴びた「県職員」「学校の事務職員」という言葉。


おそらく、なぜ県職員が学校の事務職員をしているの?
という疑問を持たれた方もいるはず。

県職員=県庁で働いている
という風に思う方は多いはずだからです。


県立高校なのだから先生であれ事務職員であれ、
県職員であることは当たり前といえば当たり前なのですが、

事務の人って学校か何かで採用しているんじゃないの?
という感覚もまた普通だと思います。
自分も入庁前は、埼玉県の試験に合格して
学校の事務室に採用、というルートは想像できませんでした。



人事委員会が管轄する採用試験に合格した人たちは、
意向聴取の機会を経て各任命権者によって任命され、
それぞれの職場に就いていきます。


任命権者が知事ならば知事部局の本庁もしくは地域機関に、
任命権者が教育委員会ならば教育局の本庁もしくは地域機関に、
という感じです。


別に隠されている事実でもなんでもないのですが、
採用試験を受けている人たちでも知らない人が多いことも事実。
行政委員会による採用のやり方は、各自治体で違うところもあったりするので、
興味のある方は調べてみると良いかもしれません。


どこに、どこまで、人事やら財務やらの権限や裁量があるのかというのは
行政の組織の枠組みを考えるのにとても面白い視点でかつ、
公共のガバナンスの要でもあります。
まとまった文章が書ければ、機会改め少し書いてみよかと思います。